第15章 師団長と腹チラ
「それ多分さ…
その人腹筋バキバキなんじゃない?」
「え?」
話が読めてない表情でナイルが
少し複雑な表情を見せる。
「いや、そりゃ私だって、
綺麗に割れた腹筋見たら
興奮するかもしれないよ?」
リオは、
そう言いながら、
先程より強めに
ナイルの腹の脂肪を摘まんだ。
「おい、リオ、痛ぇ。」
「うん。
多分その人は
こんなお腹してないと思う。」
別にナイルは
たるんでいるわけではない。
しっかり引き締まってはいると
思うけれど、
ばりばり身体を使って
働いている20代に、
管理職の30代が
身体で勝てるはずはない。