第13章 師団長と雷
「待て待て待て!
わかったから!
ここで待ってていいから!」
ナイルは慌ててリオの手を抑え、
動きを止めた。
そして、リオに背中を向け、
服を脱ぎ始める。
しかし、ベルトに手をかけたところで、
今度はナイル自身の動きが止まった。
「……なぁ、リオ。
やっぱりリビングで待っててくれねぇか。」
「は?無理無理無理無理。
いいから早く入ってきて!」
いくらお互いに肌を重ねたことがあるとはいえ、
一方的に見つめられながら、
自分だけが、ただ全裸になるという状況に、
抵抗を覚えないはずがなかった。