第6章 ほ、ほんとにツンデレでもいいのかよ?
日はとっくに落ち、猫の爪の様な三日月がほんのりと辺りを照らしている。
ロビンの店の前に立派な馬が繋がれていた。
店の中には、カイン、ロビン、イデス、そして迎えにやってきたハンスが居る。
「カイン、支度は出来てるか?」
「とっくに」
「じゃあ、俺は外で待っている……」
ハンスは色々察してくれたのか、そう言うと一人で外に出て行った。
「ん、じゃあ……もし、元の世界に戻れる事になったら、必ず連絡する」
「そうですか、それは嬉しいですね〜」
「絶対絶対ぜ〜ったいだよ!忘れたら怒るからね!」