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ツンデレに悪いヤツなんかいない(たぶん。)
第6章 ほ、ほんとにツンデレでもいいのかよ?
当たり前の様にロビンから出た“家族”という言葉に、カインは胸がぎゅ……っと鳴った。
(ヤバい…っ涙出そうだ……)
不意打ちに目頭が熱くなってしまい、カインは慌てて顔を伏せた。
「だから……」
いつの間にかロビンはカウンターの前から、カインの前まで近づいていた。
「嫌だと思ったら、直ぐに帰ってくるんですよ」
そう言うと、ロビンはカインの涙を指で優しく拭う。
カインが思わず見上げると、眼鏡の奥で目を細めるロビンの緋色の瞳が優しく儚げに揺れていた。
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