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ツンデレに悪いヤツなんかいない(たぶん。)
第6章 ほ、ほんとにツンデレでもいいのかよ?
「……っ、ちょ、イデス…」
カインはいきなり肌に伝わる暖かさに、ビクっとひるんだ。
カインの首筋をイデスの白くふわふわの髪が擽る。
近くで香るイデスの匂い。
カインは今まで感じたことのない感覚に襲われていた。
イデスはそのままカインの胸に顔を押し付けたまま、口を開く。
「僕、カインが好きだよ、大好き」
「あいつなんかにカインを渡さない」
“あいつ”……カインはふとハンスの顔が頭をよぎった。
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