第2章 だからツンデレって何なんだよっ!
夜になると、昼間は閑散としていたロビンの店もかなり活気付いていた。
「ちょっと!カイン君!ちゃんとオーダー取ってきてよ!」
ゲンナリとしたカインの横で、ふわふわの白髪を後ろに結んだ可愛いらしいウサ耳の子は、テキパキと働いている。
「……まさかなぁ、あの白ウサギが…」
カインは口元に手を当てながら、横目で姿を追う。
ぴょんぴょんと跳ねるようなリズムで歩く、その子は正しく昼間の白ウサギだった。
「……てか、ロビン!お前、昼間こいつの事、看板娘って言わなかったか?」
カインはカウンターでグラスを磨いていたロビンに詰め寄った。