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かぜひき
第1章 かぜひき
「今熱どのくらい?」
「…さぁ」
「あー、ったく」
そういっておでこに手をのっけて。
ちょっと、ドキッとして。
「まだ結構あるな。薬は?」
「あるけど飲んでない」
「はぁ?お前何のために病院行ったんだよ」
「だってご飯作る気力ないし、食べなきゃ薬飲めないし」
「あー、わかったわかった。ちょっと待ってなさい」
そういって台所へと向かった。
なんだかその背中に見とれちゃって。
気づけば、ゆっくりと寝ていた。
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