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かぜひき
第1章 かぜひき
ピンポーン
…??
…-
ピンポーン
………やっぱり誰か来た。
誰だよ、風邪ひいてる時に郵便屋さんとかやめて、ほんと。
「はいはい」
無理やり声を絞り出して玄関のドアを開けると、そこには聡がいた。
「よっ。風邪、大丈夫?」
「じゃないわよ」
「あー、わりぃわりぃ。入ろうぜ、ひどくなっても困るから」
そそくさと部屋に戻った。
聡の手にはスーパーの袋。きっと何か作ってくれるんだろう。
そんな期待もしつつ、ベッドに戻った。
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