第1章 かぜひき
おかゆも食べて、薬飲んで、私は一気に睡魔に襲われた。
「寝てもいいから。俺いるし」
その言葉に、安心した。
でも、私が寝たら帰っちゃうんじゃない?
「朝までいるから、安心しろ」
心を読まれた。
でも、なんだかうれしかった。
「おやすみ、沙希。ゆっくり寝ろよ」
そういって、布団をかけてくれた。
それでもさみしい私の気持ちを汲んで、手を握ってくれた。
安心した。
私はいつの間にか寝ていた。
恋人の存在って大きいね。
翌朝、私はスッキリした状態で起きれた。
そして、聡はまだ寝てたようなので、耳元で。
「ありがとう」