第2章 新しい世界へ!
夏海SIDE
「ルフの話はここまでだな。次は、俺ら魔導師の話にしようか?」
「ええ。良いと思うわ。」
「この世界には、魔導師とそうではない人がいる。それはこの世界では非魔導師といわれている。魔導師は、魔法を使えるんだ。まあ、魔法については今後学ぶと良い。その魔法は魔力が源だ。だから、魔力が尽きた魔導師は死あるのみ。だから、お前も魔法を使えるようになってもむやみやたらに使うんじゃないぞ!で、魔力の源は、さっき話したルフだ。まあ、こんなもんか…?話についていけてるか…?」
「う、うん。なんとか…。」
「そうか、良かった。母さん、マギの話はどうする?」
「後でこの世界についての本を夏海に買ってあげるから、今後夏海に整理してもらう時にマギを学べば良いんじゃないかしら…?」
「そうだな。後で実践もするしな。」
「ええ。…でも夏海に力が宿ってくれるかは分からないけれど…。」
「まあ、平気だ。じゃあ最後の話だ。…何年前か?…まあいい。何年か前にこの世界に見覚えの無い建物が突然出現した。それは、第一のダンジョンだ。その、ダンジョンっていうのは、異様な建築物だった。決して壊れない不思議な素材。だから、多くの人々は建物を恐れた。
けれど、科学者達だけは歓喜に満ち溢れた。直ちに調査団が結成され、その建物の中に惜しみなく人々をつぎ込んだ。…けれど誰1人として帰って来なかった。やがて、死の塔として恐れられるようになり塔へ立ち向かう者がいなくなろうとしていたその頃、閉ざされた扉より現れたのは輝く財宝と青い巨人を従えた1人の少年だった。その少年が出て行ったダンジョンは跡形も無く消えてしまった。代わりに世界各地にダンジョンは出現し続けているんだ。だから、様々なダンジョンを攻略した人も今では多いな。」