第2章 新しい世界へ!
夏海SIDE
「昨日は俺らと夏海の真実を話すだけだったから、今ご飯食べながらこの世界の事を話そうか?」
「うん。お願い。」
「話すのは貴方にまかせるわ。けど、夏海にはルフがもう見えるっぽいからその事からでいいかしら?」
ルフ?
この周りに飛んでいる蝶みたいな物の事??
「…そうか。分かった。夏海、昨日の様によくこの話を聞きなさい。でも、混乱したら話を止めてもいいからな?」
「うん。」
「お前が見えている、蝶みたいなものはルフというんだ。このルフは、魔導師…昨日も話した通り、魔法を使える人の事だ。しか見えないんだ。つまり、お前は魔導師だ。まあ、魔導師と魔導師の間に生まれたから当たり前なんだがな。で、そのルフなんだが言ってしまえば、ルフは死んだ人々の魂の故郷だな。人は死んだら肉体は土に、魂はルフに還っていく。そのルフは人々を導き、人々はそれに沿ってあるがままに生き、絶望にめげる事なく前へと進み続ける。それこそが運命だ。」
「ま、待って!!少し整理させて!!結局私はルフが見えるから魔導師で、そのルフっていうのは人々の魂が還ったものなんだね?で、ルフの導きによって人々は生きる事が運命?」
「そうだ。ちゃんと理解してるな。」
「そこまではなんとか…。」