第1章 15歳の誕生日
夏海SIDE
「ごめん。もう、正気に戻ったから続き話して。」
お父さんと私は、うるさい私たちに耐えかねたお母さんに一発ずつ殴られ、とりあえず正気に戻った。
「今のお父さんは魔導士…魔法を使える人の事ね、の姿だと色んな意味で凄いのよ!!((ボソッこの通りかっこいいし、国の王様だから強いわで女から凄くもててたけど…」
「俺にとってはお前だけだよ。」
「まぁ!私も…「ラブラブっぷりは分かったから話進めてくれます?」ぁあ、ごめんね!」
「えっと、お父さんはエストヴィアの歴代10代の王様だった。で、お父さんがエストヴィアの王様に即位した時、私は女官として仕えていて
そこから知り合って結婚したわ。夏海が産まれる三年位前のことね。私たちは、好きな人と結婚出来て幸せだったし、他の国との戦争も無かったから国民も平和だった。…でも、その幸せは長くつづかなかった。」