第1章 真夏の大集合-in 赤司の別荘-
「それじゃあ、もう一度麺いきまーす」
さんの合図と同時に麺が流れます。
さんが動き回って色々な所から麺を入れているので、今度は平等に行き渡ります。
しかし、不満を持つ人が一人いました。
「おいさつき!スプーンで取るのは無理だ!変えろ!」
「そんなこと言ってもルールだし…ねえ?」
「そうだね~。大丈夫!次は大輝くんが有利になるやつ流すよ!」
さんは拡声器を手に取り、すうっ…と息を吸いました。
「注目ー!次はプリンいきまーす!」
「「「「プリン!?」」」」
プリン、という単語にいち早く反応したのは勿論、紫原君です。
「俺のプリン~」
「うわっ!ちょ、紫原っち!俺のゾーンに侵入してこないでっス!」
「箸で取るのは困難ではないか?」
「普段から湯豆腐を食べていれば、プリンなんて固い方だ」
プリンが水に入れられます。
最初にきたのは黒子君のゾーンです。
しかし黒子君はプリンを取れませんでした。
「箸では難しいですね…」
次にきたのは青峰君のゾーンです。
スプーンを持っている青峰君なら余裕かと思いきや、取れませんでした。
スプーンに対して、プリンが大きすぎたようです。
「だあーっ!何なんだよ!」
次にきたのは緑間君のゾーン。
しかし緑間君はプリンをスルーしてしまいました。
「甘い物に興味は無いのだよ」