第1章 真夏の大集合-in 赤司の別荘-
「赤ちんやっぱりここで食べてる~」
「これじゃ麺取り放題じゃないっスか!」
「一人だけずりぃぞ!」
「ああ、僕もそう思う」
「…へ?」
あっさり自分の非を認めた赤司君に、思わず間抜けた声を出してしまう桃井さん。
赤司君は桃井さんに目を向けました。
「桃井、先程渡した物を」
「あ、はい!コレだよね?」
桃井さんが赤司君の手の平に乗せたのは『スイッチ』。
あの赤司君がスイッチを持っている…皆さん嫌な予感しかしないようです。
顔が青ざめています。
「大丈夫だ。爆弾のスイッチではない」
「も、勿論そうっスよね!(良かった~!)」
「別にそんなこと思ってないのだよ(…少し焦ったのだよ)」
皆さんの乾いた笑いを気にも止めず、赤司君はスイッチを押しました。
その瞬間、ガコン!!と大きな音がし、一斉に肩をビクつかせます。
2、3度大きな音がし、しばらくすると、4Mの竹が円を描くように動き始めました。
「特注の流しそうめん用竹だ。
こうやって丸くすることも出来る。
これなら全員平等に取れるだろう?」
「ホント征くん何なの!?」