第1章 真夏の大集合-in 赤司の別荘-
「…赤司はどこなのだよ?」
「そういえば見当たりませんね…」
「まさか赤司のやつ、一人だけ抜け駆けしてあそこにいるんじゃねーか!?」
そう言って青峰君が指差した先にはさんの姿が。
確かにあそこなら誰にも邪魔されずに麺を取れます。
「なら俺もあそこでやるっス!」
「なっ、待つのだよ黄瀬!」
ダッと駆け出した黄瀬君に続いて、皆さんが4M先のさんの下へ走り出しました。
「ん…?」
「どうしたの?」
「なんかみんな、こっちに走ってきてない?」
「え?」
桃井さんと一緒に彼らがいるであろう方を見るさん。
確かに、段々彼らとの距離が短くなっているようです。
「征くんがここで食べてるってバレたんじゃない?」
「恐らくそうだろうね」
「どうするの?食べ物に関してはウルサいのばっかりだよ?」
「大丈夫だ。僕に考えがある」
そう言い赤司君が椅子から立ち上がると同時に皆さんがさんの下へ到着しました。