第1章 真夏の大集合-in 赤司の別荘-
「それじゃ、まず麺いきまーす」
さんの声を合図に竹の間を麺が流れ始めます。
ちなみにこの竹がまた長く、皆さんの下に麺が辿り着くまで4Mはあるのです。
赤司君の家に有ったものだそうですが、規格外です。
4Mの道程を経て、麺が皆さんの下にやってきました。
「麺は俺のものっスよおぉ!」
「黄瀬ェ!俺に勝とうなんざ百年早い!」
「人事を尽くしている俺が取るのだよ!」
「そうめん!」
口々に決意を叫び、今にも麺に襲いかかろうとしています。
そして、全員同時に麺へと箸を刺しました。
バシャア!と水しぶきをたて、皆さんの服はずぶ濡れです。
ずぶずぶ。
「…あん?取ったの誰だ?」
「僕がいただきました」
ズルズルッという音の方に振り向くと、黒子君が涼しい顔で麺を啜っていました。
「いつの間に取ったのだよ黒子!」
「みんなが叫んでるうちに取りました」
「黒ちんそんな格好してんのにウスい~。俺、前行く」
そう言い黒子君の前に行く紫原君。
当然、皆さんからブーイングがきます。
「てめー1番デカいんだから最後尾行けよ!」
「腕長すぎっスよ!俺の昼飯無くなるっス!」
ギャーギャーと騒ぐ黄瀬君と青峰君の横で緑間君が不意に呟きました。