第1章 真夏の大集合-in 赤司の別荘-
その後、大急ぎで家に戻り、全員で協力してカレーを作り上げました(さつきさんは野菜の皮むき)。
その傍らでさんがマシュマロケーキという謎の造語のケーキを作ろうと試行錯誤していました。
どちらも何とか完成したようですね。
わいわいと騒ぎながらお皿を並べ、カレーをよそい、準備完了です。
「「「「いただきます」」」」
唯一カレー作りに参加していないさんがまず一口。
「…おいしい!ていうか何か本格的なカレー?」
「赤司んち何でもあっからよ」
「スパイスが何十種類もあったのだよ」
「ルーもめっちゃあったからブレンドしたっス」
「ブレンド!?何かかき混ぜてたのはそれか!」
「途中、赤司君がバナナを入れたりなどハプニングもありましたが大丈夫そうですね」
「え、テツヤくんバナナって言った?え?」
カレーが得体の知れないとんでもない物に見えてきたよ…!?
顔を青くして恐る恐るバナナを探し始めたさん。
赤司君が不思議そうな顔をして問いかけます。
「バナナがあったから入れたんだが…」
「あれば何でも入れていいわけじゃないよ!?」
「…バナナ、駄目なのか?」
「駄目だよ!!?」
征くんスーパーハイスペックだけど正体はお坊ちゃんだから、そういうこと知らないのか…!