第1章 真夏の大集合-in 赤司の別荘-
「本当は何を作るつもりだったんですか?」
「カレーとケーキだよ。ケーキはあたしが作って、カレーはさつきに任せたの」
「カレーなら、みんなで作り直せそうですね」
後ろで鍋の残骸を掃除していた皆さんが黒子君の言葉に振り向きます。
「作り直しますけど、いいですか?」
「いいっスよ!」
「さつきに任せるよりはそうした方がいいな」
「それなら材料の買い出しに行こう。今行けば夕方までに作れる」
「みんな…!」
テキパキと作り直す準備をしていく皆さんを、感動したように見つめ、駆け寄っていったさつきさん。
それを微笑んで見つめるさんの顔はとても嬉しそうです。
「テツヤくん、ありがとね。さつきも嬉しかったと思う」
「いえ、お役にたてて良かったです」
「黒子っちー!っちー!買い出し行こう!」
「はあーい!」