第1章 真夏の大集合-in 赤司の別荘-
目から光を放ちながら流れてくるハンバーガーを睨む皆さん。
※ちなみに黒子君はゾーンに入った皆さんを見て勝ち目がないと悟ったのか、赤司君の隣の運営側の席に座りました。
紫原君が黄瀬君のゾーンに侵入していたのもあり、4人全員が一つの場所に固まっています。
お互いに有利なポジションを取ろうと争っている間に、ハンバーガーが皆さんの所まで流れてきました。
一斉に構えます。
そして、ハンバーガーへ向けて手を突っ込みました!
次の瞬間、
ガッシャーン!!!
「「「「…え?」」」」
ゾーンに入った男達の手をモロに食らった竹はバラバラに砕け散りました。
ハンバーガーは見るも無残な残骸になり、ハンバーガーだったのかさえ分かりません。
ぽかんとして残骸を見ている皆さんに、赤司君がクスクスと笑いながら椅子から立ち上がりました。
「流しそうめんは終わりだ。風呂に入れ、風邪をひくぞ」
もしや、こうなることが分かっていたのでしょうか。
赤司君が微笑みながらそう言ったとほぼ同時に、黄瀬君がくしゃみの体制に入りました。
「へっくしゅ!」
「ちょっと黄瀬ちーん!口閉じてよー!」
「ごめ…ふぇ…っち、ティッシュを…!」
「しょうがないなぁ涼太くんは」
さんが出したティッシュをひったくるように取り、急いで口に当てた黄瀬君。
「ふぇっくしょい!!」
黄瀬君の盛大なくしゃみと共に、流しそうめん大会は終わりました。