第7章 異変
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【学校に来て欲しくない】
そう言われた次の日からは学校に行かなかった。
言われた事にわざわざ反発することもなかったからだ。
そして今は自室の床に座り込んでいる。
「……ははっ……」
自分自身を嘲笑う。
(……結局自分を必要とする奴なんていねぇじゃん。)
の心の中にじわりじわりと広がっていく黒い染み。
「っ……」
そんな感情に苛立ち、胸ぐらを強く掴む。
と……____
ブツッ……
首の後ろで嫌な音がした。
そっ、と胸ぐらを掴んでいた手を離す。
物体はストン、と服の中に落ちた。
「……ははは……」
は脱力したように笑った。
高尾と緑間と出掛けた時にもらったネックレスだった。
「つけっぱなしだったんだ……」
力なく笑う。
そして
「……もう。いらないよな。これ。」
そう言って、近くにあったごみ箱めがけ手を振り上げる。
「さよなら。」
高尾、緑間。あの時の思い出も。
【ちゃん!】
【。】
…脳裏に、二人の声が聞こえた気がした。
……さよなら。
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