第7章 異変
…………………………
が校長室の前を通った時だった。
その声を聞いたのは。
「……だから何度も言っただろう。と話すのを全面的に控えろと。」
(……!?……赤司校長……!?)
「ごめん、赤司っち……でも、オレ……」
どうやら黄瀬が怒られているようだ。
弁解の口を開こうとした黄瀬を遮り、赤司は話を続ける。
「それならいっそ、には学校に来るのを辞めてもらったほうがいいかもしれないね。……それに、他のみんなもそのほうがいいと思わないか?」
赤司が提案する。
「……オレも、ちゃんには今は居てほしくねーな。」
高尾がポツリと呟いた。
(……!!)
「…ならば、僕からには伝えておこう。だが……__」
その後の言葉をが聞くことはなかった。
(……っ!)
どんよりとした重い雲が漂う空の下、は歩く。
そんなの頬を、一筋の涙が伝っていた。