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ようこそ!帝光高校へ![黒子のバスケ]

第4章 本当の自分






「……」





「……いつまで黙っているつもりだ?」





「……」





赤司に問いかけられても、何も言わない。





「……」




ついには赤司までもが黙ってしまった。






(……これは……話すまで帰れない感じ……?)





(……でも、赤司校長ぐらいなら……)





の頭にそんな考えがよぎる。




しかしそう思ったのは一瞬。




は心の中で大きく首を振った。







(……人間はどうせ、自分の事しか考えない)





それは、が今までを生きてきて結論づけたことだった。




(……私は、自分以外の人間は、信じない……!)





がシーツを握りしめた。その時





ガラッ!





「「!!」」






勢いよく保健室の扉が開いた。






が見たのは





火神「なっっ!?お、おい、赤司っ!てめぇ何してんだよっ!」





何故だか顔を赤くしている火神だった。





……まぁ。誰もがこの状況を見れば一瞬そうなるだろうが。





「……すまないね。熱がないかと計っていたんだ。」





ベッドを降りた赤司が、火神に弁解する。




「体温計使えよっっ!」








二人が言い争いをしていることをいいことに、は保健室から逃げ出した。







廊下の電気は既に消え、ただの闇と化していた。

















後ろから火神の声が聞こえる。












だが、の姿は、すぐに夜の闇へと溶けた。












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