第4章 本当の自分
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視界に入っていなかった赤司の姿に、身体が多少萎縮している。
「あっ、えっと、赤司校長……。……まだお帰りになってなかったんですね。」
夢が夢だったためもあったため、どうしてもぎこちなくなってしまう。
そんなの心情に気づいているのかいないのか
「……夢見が悪かったようだが、大丈夫か。」
「!」
サラリと質問された。
「……大丈夫ですよ。ちょっと頭が痛かっただけです。」
いつもどおり、難なく偽りの答えを述べる。
「そうか。」
赤司も納得した様子だ。
「それじゃあ、私はこれで。」
がベッドから立ち上がった、その時
ダンッ!!!!!!!!!!
「____!?」
「……僕に嘘をつくとはいい度胸だな、。」
ベッドに押し倒され、赤司を真正面から見つめる形になる。
いつ出たのか、闇夜には満月が浮かんでいた。
赤司のオッドアイが、月に反射し妖しく光っていた。