第6章 空虚と決意
リアが眠ったのを見届けると、エルヴィンは体を起こしリヴァイを見た。
たまらずリヴァイはエルヴィンを睨みつける。
「てめぇ……何してやがる。
俺は「俺も決めたよ。」」
リヴァイの言葉はエルヴィンに阻まれた。
「……何がだ。」
リヴァイはエルヴィンの普段とは違う雰囲気に疑惑視しながら聞き返した。
「俺はもうお前に遠慮しない。前にも言った通りだ。俺はリアを愛している。」
こうも小っ恥ずかしいことをためらわず言えるものかと、リヴァイはエルヴィンから目をそらす。
「…だからなんだ。」
「俺はリアを1番近くで支える覚悟がある。…お前はどうだ、リヴァイ。」
「覚悟って…まさかてめぇ!兵団を抜けるとか言うんじゃねぇよな。」
リヴァイはエルヴィンの胸ぐらを掴み睨みつける。
「リアが望むのならばそうしよう。」
エルヴィンは眈々と応える。
「…人類を捨てるのか?」