第1章 足の不自由な2人
リアは動かない足を引きずって座り直す。
「兵長さん。改めてよろしくお願いしますね。」
「なんだ。改まって。」
「昨日はずっと団長が喋っていて、私は兵長と話てないですもん。」
リアは少し頬を膨らます。
「あぁ…。」
「…お互いの話しませんか?」
「意味が分からねぇ…。」
「知りたいんです。兵長のことが。」
リヴァイは眉間に皺を寄せる。
「ならその兵長ってのやめろ。」
「なんでですか?兵長は兵長ですよ?」
「俺の名前は兵長じゃねぇ。てめえは団長補佐雑務係とでも呼ばれたいのか。」
「いえ…リヴァイさん。」
リアは苦笑いをして土下座していた。