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Fairy Tail 命を作りし魔道師の物語

第4章 炎と風



出てきたのは、ピンク色の髪のメイド。その様子に納得がいかないルーシィ。

「お呼びでしょうか、ご主人様。」



「…誰…」


思わず、エミアとグレイとエルザと顔を見合わせた。

ナツは依然会ったようで馴れ馴れしく話しかけた。

「よう、マルコ。激やせしたなおめぇ。」

「バルゴです。あの時はご迷惑をおかけしました。」

「痩せたっていうか、別人?!」

「別人?」

「あ、あんたその格好…」

「私はご主人様に忠実なる星霊。ご主人様の望む姿にて仕事をさせていただきます。」

「前の方が迫力あって強そうだったぞ。」

「そうですか、では…元の姿に。」

先ほどの可愛いメイドはどこへやら。ナツがメイドゴリラといっていた意味が分かった。

「余計なことは言わないでいいの!痩せた方でいいから!」

「承知しました。」

「とにかく時間がないの。契約は後回しでいい??」

「かしこまりました、ご主人様。」

「てか、ご主人様は止めてよ。」

「では女王様と。」

「却下。」

「では姫と。」

「そんなとこかしらね。」

ルーシィはどうやらナルシスト要素が多少入っているらしい。

「では、行きます。」

バルゴのいたところには綺麗に穴が開いていた。外へつながる脱出口。

掘られたばかりの穴を覗き込んでいると、後ろでナツの声が聞こえ振り返ると、カゲを抱えていた。

「何してんだナツ。」

「俺と戦ったあとに死なれちゃ、後味悪ぃんだよ。」

そういう優しいところが私は好きだ。

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