第4章 炎と風
「だって、バルゴは地面に潜れるし、魔風壁の下を通って出られるかなって思ったんだ。」
「何?!」
「まじかよ!」
「よっしゃ!」
「え、えーっと??」
「そ、そっか!!」
電撃が走ったような衝撃に思わず声をあげた。
ナツは意味が分かってないようだけど、それなら外に出られる。
「やるじゃない、ハッピー!もう、なんでそれを早く言わないのよ。」
「ルーシィがつねったから。」
もっともな言葉にルーシィは土下座した。
「ごめんごめん、後で何かしますから!します!させていただきます!とにかく鍵を貸して!」
「あい、お詫びよろしくね!」
ルーシィは態度がころころ変わって、面白い。
さてさて、では本題へ。皆が見守る中、ルーシィはしっかりと一つ頷いた。
「我、星霊界との道をつなぐもの。汝、その呼びかけにこたえ門をくぐれ!開け、処女宮の扉。バルゴ!」