第1章 妖精の尻尾
私はふと見慣れぬ金髪の子に視線を取られ首をかしげた。先ほどはナツ達と仲よく話していたような気もする。
「ヴィナ。新しく入ったルーシィよ。星霊魔導師。ルーシィ、こちらはヴィナ。S級魔導師になったばかりなの。」
「よろしくね!ヴィナさん!」
「ヴィナでいいよ、こちらこそよろしく!」
「ルーシィはね、バルカンを討伐したりエバルー屋敷のクエストを終えたり凄いのよ。」
「ナツのせいで身が持たないけどね…」
「ナツと?」
聞き返すとルーシィは少し照れくさそうに肩をすくめた。
「あ、うん。」
「ナツとチーム組んだんだ!それで仲が良かったんだね~。」
「ヴィナは誰かとチーム組んでるの?」
「うん。私はグレイと組んでるんだ。」
「妾もおるがの。」
エミアの声が頭の上から聞こえ、目線をあげるとべしっとおでこにビンタを喰らった。
「ごめんごめん。」