第3章 3 妖精たちは風の中
「下劣な。」
「どんな力があろうと、未来までを支配することはできない。それに、流すのは私の方が得意だと思うけど。」
「残念だったな蠅ども!闇の時代を見ることなくあの世行きとは!」
一人の魔導師が作り出した影がルーシィに襲いかかる。すると、炎があがりその影は粉々に粉砕された。
「てめぇ!」
「その声、やっぱりお前か。」
「ナイス復活!」
「おーおー、なんかいっぱいいるじゃねぇか!」
「敵よ敵!みーんな敵!」
「面白そうじゃねぇか…」
「こっちはフェアリーテイル最強チームよ!覚悟しなさい!」
「後は任せたぞ。闇ギルドの恐ろしさ思い知らせてやれ。」
何を考えているのか、そう言い残しエリゴールは姿を消した。
まだ他に裏あるのか。
「ナツ、グレイ。二人で奴を追うんだ。お前たち二人が力を合わせれば死神エリゴールにだって負けるはずがない。」
どんな状況下にあろうとにらみ合う二人に、エルザの牙が剥く。
「聞いているのか!」
「「あいさー!!」」
まるで、逃げるように走り去った二人の姿が消えるのを見届けると、目の前にいる大勢の敵に面と向かいあう。
「こいつらを片付けたら、私達もすぐに追うぞ。」