第3章 3 妖精たちは風の中
「お下がりください!現在列車の脱線事故の為駅へは入れません!」
スピーカー越しに駅員の声が聞こえる。
「お下がりくださ―イ!」
「君、中の様子は?」
「む?なんだね君は?」
やっと人混みを通り抜け前に出た私たち。エルザはさっそく駅員を捕まえては中の様子を聴き、即答できない物は容赦なく頭付きしていった。
「即答できる人しかいらないっていうことね…」
「エルザがどんな奴か分かってきたろ。」
「アイゼンバルトは中だ!行くぞ!」
「おう。」
「はーい。」
「てかこれってあたしの役―??」
「はい…」
「グレイ、服忘れておるぞ。」
「エミアはグレイの服係りなのね…」