第2章 鎧の魔道師
話し終えた後、しばらくの間があり、エルザが口を開いた。
「そうか。ヴィナ達も耳にはさんでいたか。実は私もその件だ。私たちの相手は闇ギルド。鉄の森(アイゼンバルト)。ララバイという魔法で何かしでかすつもりらしい。」
「「「「ララバイ?」」」」
「ってこの間の!」
私たちはこの間のことを話した。
ハッピーが捕まったこと、ボコボコにした相手がララバイという言葉を口にした事、そして、得体のしれない何者かがそれらを連れ去って消えて行った事。
「…そうか。お前達もアイゼンバルトに会ったのか。」
「ララバイがどうとか言ってたからな。おそらく間違いない。」
「その連中、アイゼンバルトの脱落組だな。計画について行けずに脱落したのだろう。」
「その計画がララバイと関係あるってこと?」
「想像だがな。そいつらをさらって逃げたという影はおそらくアイゼンバルトの本隊だ。計画が漏れないように手を打ったに違いない。」
「計画って一体…」
「順番に説明しよう。」