第2章 鎧の魔道師
「てめぇ危ねぇだろうが!」
「売られた喧嘩だ!買わずにいられるか!」
「先に売ってきたのはそっちだろうが!」
「んなくだらねぇもん買ってんじゃねぇよ!」
三人で額を突き合わせ牙をむき出す。
「ヴィナまで…」
「ヴィナ機嫌悪いからね。」
こんな事態に慣れっこなハッピーがルーシィに説明する。
その間も、私は次から次へと暴言を吐き続ける。
「おしゃべりパンツ。」
「単細胞。」
「つか、てめぇら二人とも服着ろよ。」
「あぁ?俺のどこが裸だってんだ!みろよ、ちゃんと着てんだろ、きちんと見ろよ。」
「似たようなもんじゃねぇか。」
「暑苦しいんだよ。」
「それはてめぇだろ。」
「大変だぁ!!」
互いににらみ合っているときに、先ほどルーシィを口説いていたが、彼女が星霊魔導師だと言うことに気付き走って出て行ったロキがドアを吹き飛ばすような勢いで帰ってきた。何事かと、私たちは一旦目をロキに向ける。