第1章 妖精の尻尾
「すっごーい!あいたーい!でも、エルザって雑誌とかで全然写真載ってないけど、どんな人なの?」
「「「「「怖い。」」」」」
返答は五人そろって同じその一言。いや、その一言しか出てこない。
「野獣?」
「獣?」
「もはや魔者だね。」
ルーシィの想像するエルザにすかさず突っ込みが入る。
「そんなにおっきくないよ。」とハッピー。
「いや、意外にでけぇぞ。」とナツ。
「怖さという点ではルーシィの想像は外れてねぇ。」とグレイ。
「私よりは大きいかな…」と私。
「つかもっと大きいだろ。」
ついには一蹴りで山が二つ三つ吹っ飛ぶという大きさにまで成長する。だんだんルーシィのテンションもそれに合わせて下がって行った。
「一蹴りで山二つ吹き飛ばす人…怖いかも。」
「とにかく早く帰んねぇと。」
「やべぇ早く行こうぜ!!」
ナツが勢いよく立ちあがった瞬間、爆発音が聞こえ、気がつくと砂の中に埋もれていた。