• テキストサイズ

おとなりさん

第3章 引力



外見か、見た目か・・・・


どっちを好きだと言われるのが嬉しいだろう。


彼の考え方。
私の考え方。


発想を逆転させて考えてみようか・・・



ブサイクだけど性格が好きだよ。


って微笑まれるのと、


性格悪いけど顔が好きだよ。


って見つめられるのとどっちがいい?




・・・・・。






異議あり!







なんだかちょっと違う気がする。


大体顔が同じ人は居ないって言ってたけど・・・



「そういえば、居るよ。」

優菜は思い出したようにくすくすと笑う。


「何なの?急に。」



「同じ顔の人。私の通ってる中学に居たんだった。」



「双子?」



「そう、保健室の先生と相談室の先生。ぱっと見た感じは全然印象が違いすぎて分からないんだけど、顔をよく見るとそっくりなの。」

優菜はどちらの先生とも仲がいい。

学校を休んでいる今でも担任ではなくこの2人の先生が担当になって時々様子を見に来てくれている。
まるで友達のように…とはいかないが、自分の思いを話しやすい人たちで、優菜は好きだった。

多分今週末にでもまた来てくれるだろう・・・

どっちの先生だろう・・。

ふと、横道にそれて考えている時だった。













「ってか、俺も通ってる中学、なんだけど。」




その瞬間、くっと心臓が持ち上がるような感覚に息がつまった。

/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp