• テキストサイズ

SAOGs

第4章 第1層~第10層 その3 "再起"


誰だろうか―とも疑問に思ったが、すぐに正体が分かった
身の丈程もある大きな両手剣を片手で持っている姿
一層ボス戦の時にいた、両手剣男だ

何という名前で…とかの情報は分からないが、ともかく彼について分かる事は二つ
一つ、基本的に寡黙である事
二つ、テスターである為、基本的戦闘能力が私達よりも高い事

「アイツ…!」

セガールがその姿に歯噛みする
テスターを大きく批判していた彼やその支持者にとっては、見たくもない人の内の一人だろう

両手剣男はそれも意に介さず、枠から飛び降り、鐘を蹴ってボスへ跳んだ
蹴られたのに合わせて鐘がけたたましく鳴る
それによってムゥのおかわりが私達に向かってくるが、彼はそれも意に介していない
むしろ、自分の戦いを私達に邪魔させないようにしているようにも見える

「面倒な事してくれるなアイツは!!」

シンジ先輩がムゥを捌きながらボヤく
横目で見ると彼は確かにあの暴れ馬のようなボス相手にスピードで追い付いている
いや、ボスよりも速い
だから二本の前足と嘴を捌く事が出来ており、徐々にダメージを与えている

あの大きな得物を素早く動かしている力量は、現状私達よりも遥かに高い
やはり彼等は大きな戦力である、という事実は明らかなのだろうと実感した瞬間だった
/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp