• テキストサイズ

SAOGs

第25章 第41層~第50層 その2 "Love"


夢を見た―――


黄昏の世界は変わっていない
ただ一つを除いて、変わっていない

光の粒らしきものが何処かへ向かうように動いている
私の目の前には一つ――だが、周りにはまだまだ"それ"があった

何故今まで気付かなかったのだろう

いや、気付く訳はない
これは夢で、私が光の粒を知覚したのはつい今しがたの事なのだから


漂うように静かに流れる光の粒
それらが何処へ向かうか、私は理解出来ていた

"彼女"の場所だ
何故ならここは"彼女"の世界だから


私もそれに続く
光の粒達と共に"そこ"へ向かう


数刻もしない内に見えてきた
"彼女"を捕らえる断頭台
光の粒はそこへ吸い込まれていった
あるいは"彼女"に――

だが、私はそこから動けなかった
断頭台の前の陽炎
影法師の存在が、私を止めた

形がハッキリしない
輪郭がぼやけるその存在
だが、それが何かに笑ったのは私にも理解出来て―――



私の意識は落ちていった
/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp