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SAOGs

第25章 第41層~第50層 その2 "Love"


数日後―
私達は四十四層ボスを倒す戦いへ赴いていた

既に八人での連携は出来上がり、セレナさんも私達へ馴染んでいた
だからこそ、ここでボスへ挑む
新たな結束という力、それをもって壁を越えようという訳だ

久々に訪れたボス部屋の前
徐々に開かれる扉には"フードを被った人"の絵が描かれている
その頭には"裏"の文字―何かがある事は間違いなさそうであった

だが、それを詮索している暇はない
今はただ、進むのみであった



扉を抜けた先は暗かった
明かりがある事にはあったのだが、それは月明かりだけであった
周りは、街――停電か、ゴーストタウンか
ともかく街は暗く、ボス戦へ参加した約50名近いプレイヤーのみがそこにいるだけとなった

敵の姿は見えない
各々が周りを見回し、警戒する
何処から敵が来るか分からないからだ

そうしていたら、セレナさんと目が合った
前のような胸の軋みはもうない

「…頑張ろっか」

「はい…」

故に、背中を合わせて周囲を警戒する
軋みなど一々気にする程の物でもない
しっかり生き残って、現実に帰ってから気にすれば良い

そう思った時、風が吹いた
フードが飛ばぬよう抑えながら、風が吹いてきた方を見る

(いた―)

その場にいた誰もが気付いたその影
ボスが、現れた
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