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SAOGs

第25章 第41層~第50層 その2 "Love"


四十四層―
最新の層で私達は再び自分達の鍛え直しをしていた

状態が良ければボス戦参加も考えると部長は言っていた
しかし、早々に答えが出てしまった

「皆気合入ってるな。これは悩む必要は無さそうだな」

部長の思った以上に私達の状態は良かった
というより、モチベーションが上がっていたと言うべきだろう
私も含め、全員が帰る為に戦っている
今の拠点へ帰る為にその瞬間を、最後に現実の家に帰る為、未来に繋がる今を生きて戦っている

故に今も、生きて戦っている

目の前には四角い箱のような敵
人の顔のようなものが付いており、その前で棒が一定のリズムを刻みながら左右に振れている
まさにメトロノームというような敵を私達は相手にしている

その数、残り六体
初めは十体以上いたが、それ程驚異ではなかった

「落とす、ぜぇぇぇぇ!!」

ケンタが空中に跳躍―上から両手斧で叩き付けるように敵を落とす
その方向は斜め下―そしてそこには、同じスピード同じ歩幅で駆けるユウとミヤ

二人は同時に跳躍、ブーストをかけ斜め上へ蹴りを放つ
ぶつかり合う蹴りと敵の身体
破れたのは後者だった
敵の身体を貫くユウとミヤは、そのまま同時に着地した
これで残り五体―

別の個体にはエリーとシンジ先輩
敵の額部分から放たれる光の弾丸を二人はかわしている
そんな中飛び出したのはエリー
弓矢を牽制の如く放ちながら、一気に接近する

空にいる敵の真下を通り、後ろを取る
敵が振り向くもそれまでだった
チャクラムが敵に巻き付き、振り回される
そしてエリーは無造作にシンジ先輩の方へ投げた

「流石だな」

シンジ先輩は既に曲刀を構えブーストをかけていた
そのまま真横に飛んできた敵を真っ二つに斬り裂いた
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