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SAOGs

第24章 第41層~第50層 その1 "Survive"


「で、こんなクソ暑い上になんもなさそうな場所で何をすれば良い?」

フィールドへ繰り出した私達に待っていたのは灼熱の砂漠である
目の前には、まさに砂漠のイメージそのままな砂の海
シンジ先輩の言う事も尤もである

現実ならば外に出れない程の日射し
すぐに水の類いを飲みたくなる程の熱気
フードがあるのが唯一の救いだと私は感じていた

「今回の中身も凄く単純だ。モンスターからのドロップで手に入るアイテムだ」

「成る程、で目星は付いてんのか?」

「分からないな。今回に至ってはネリーのヒントも聞いてないし」

「マジかよ…」

部長の言にシンジ先輩がうなだれる
まぁ確かに、こんな場所をいつまでもグルグル探す訳にはいかないだろう
HPの方はともかく、精神的に疲れてしまう

「まぁともかく、焦らず確実に、一体一体倒して確かめよう」

そう纏めるように部長が言葉を紡いだ瞬間―最早砂丘と化した砂漠の一部から巨大な蠍が飛び出した

「こうして出て来てくれたしな。それじゃ、スタートだ」

タイミング良く出て来た敵
とりあえず結果は倒して確かめるしかない
故に、私は部長の合図に合わせて一気に駆け出した

蠍がゲームに登場した時のセオリーは三つ
一つ――鋏は強力である
二つ――尾にある針には毒がある
三つ――上方からの攻撃に耐性がある
以上だ

故に私は跳躍せず地面を駆ける
後ろにどれだけ砂を撒き散らしているかも気にせず駆ける、駆ける――

敵の鋏を抜け、脇という懐に入る
そこから上方に向かってブーストをかけた掌底を撃ち込んだ
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