• テキストサイズ

SAOGs

第3章 第1層~第10層 その2 "Game Start"


人が空中を舞う
舞う、というには少々不格好だが確実に、空中に人がいた
尤も、吹き飛ばされたという形だが

それまでの武装を捨て、太刀への切り替え
切り札だとでも言うのか

「…知らないぞ、アレは」

部長のボヤきに私は驚きを隠せなかった
周りには公表してはいないものの、部長もテスターである
そのテスターが知らないという事は…

「製品版になるにあたっての、アップデート…」

エリーの一言で重大な事項を思い出す
そうだ、情報を提供したネリーというテスターの文には最後に「あくまでこの情報は試作版」とあった
だったら、この変化は普通の事だ
なのに…何でこんなに焦る?


「狼狽えんな!!一番は退け!俺らが助けんぞ!!」

一番の部隊を安全圏へ退却させようと二番―カミナの部隊が躍り出る
同時に、ボスのギラついた目が方向を変える
ターゲットが、カミナ達の部隊に移った…?

(でもそこはまだターゲットにならない位置じゃ…)

この直感は正しかった
そして、既に違っていた
事実今一番隊からカミナの二番隊へターゲットは移り、ボスが跳ねた

今までとは違う速さを持ったジャンプ―明らかに速い
そして武器スキルを発動
ボスがカミナ達の部隊に太刀を振り下ろし、目の前を土煙が覆った
/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp