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SAOGs

第16章 第21層~第30層 その3 "Alien"


痛みに喘ぐボスが暴れたとは言え、追撃を止めない訳ではない
先程の"誰かによる押し出し"があった以上、早急に倒さなくては危険だ
放置すればボス戦としてはともかく、本来ボス戦には無い筈の要素が紛れていて、それが私達を殺しにかかっている

振り回されるボスの腕を回避して、もう一度懐へ入る
突き出した剣は、先程と同じ場所へ吸い込まれる

「どっせえぇぇぇい!!」

直後、反対側にケンタが両手斧を振り下ろした
不意ではあったが、驚く事ではない―むしろ援護になる
だがまだだ―まだ追撃を緩めてはならない

「「でえぇぇぇぇやあっ!!」」

偶然かタイミングの重なったそれぞれの一撃
各々の武器を踵落としの要領で、更に押し込む
ボスの両腕―それぞれの付け根にめり込む形で押し込まれた私の剣とケンタの斧は、付け根の部分を弾けさせ、ボスの両腕を斬り落とす形となった

このダメージが大きかったのかボスは倒れ込む
更に背中の中央に、さも弱点ですと言わんばかりに胎動する出現させた

後は問題ない筈―後ろから、他のプレイヤーが来るのを感じ私とケンタは後退
後を任せる事となった



程無くしてボスは砕け散り、迷宮区の元々の意匠に戻る
だがこの戦い、妙な部分を残したままだ
誰がこんなタイミングでPKをしよう等と考えたのか、実際に実行していたのは誰か

今となってはそんな気配等感じられる訳もなく、二十五層はクリアされたのである
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