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SAOGs

第3章 第1層~第10層 その2 "Game Start"


ボスの腹と頭
それぞれに衝撃が入ったのが分かる
まだ一本目であるが、HPもそこそこ削れている

直後、ボスの股下を通る部長と頭の上をジャンプで通るミヤ、それぞれに合流した

「次だ!!」

言いながら反転しユウ、ケンタと共に駆け出す部長
こちらにターゲットを絞ろうとするのを的確に散らすエリーの援護のお陰で、真っ直ぐに進めている

「「おぉるぁ!!」」

部長よりも更に先行した二人にボス脚への攻撃が入り、またも隙が出来る
そのタイミングで、残り三人がスタート
狙い目は…腹か顔

完全にフリーとなった部長が、まず武器スキルを使いボスの腹を突き上げる

「次は貰う!!」

そのまま一気に加速したシンジ先輩が、下からボスの腹を斜めに切り裂く
連続したダメージに悶えるボスに対して次に向かうは―ミヤ

「もう一撃!!」

跳び上がったミヤが狙うは顔
武器スキルを使い、ボスの顔に強力な一撃を突き立てて―

「リィちゃん!!」

―私に繋ぐ
ボスの向こうへ跳ねていくミヤを視界に捉えながら、ボスへ駆ける
脚力にブーストをかけ、跳ぶ
同時に武器スキルを発動させ―

「刺されえええぇ!!」

首元?肩口?どっちでも良い
とにかく剣を深く、深く刺す

「ぐぅぅおぉぉぉ!!」

そのまま重力任せに剣と身体を下へ向かわせる
縦には行かず、斜めに進んだ切っ先がボスの横腹から抜けた


「今だ四番隊、変われ!!」

このタイミングでカミナの声
後続の部隊が来るのを感じつつ安全圏へ退却する

今の気分は半々だ
危険が一時でも去った安心感と緊張感から来る高ぶりが残る

ボスのHPは未だ多くある
だが、今の感じが続けば…勝てる
その感覚を胸に感じながら、私は息を整えていた
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