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SAOGs

第14章 第21層~第30層 その1 "Trap"


唐突に起きた変化―
それはリリィ、キョウヤを除く五人の外から起きた
日に照らされた聖堂―その硝子を、何かが外から打ち破り、聖堂の中に転がるようにして現れたのだった

それは人―プレイヤーだった

「…クソっ、面倒な奴」

そうボヤく彼は身の丈別の程の黒い両手剣を外に向かって構える
だが彼はこの状況から見れば途中参入者―という事は元々いた者がいるのだ
元々いた者―現状この部屋に居続けているシンジ達を始めとしたオリジナルセブンの残り五人
そして大量のミミック

この内出来る行動がより限定されていないのはミミックの方である
新たな目標へ素早く移動し、飛び掛かる

「あん…?」

その気配を察知したのか、彼は自らの身体を反転―勢いを用いて両手剣を振り、吹き飛ばすように群がった敵を斬り散らす

「オイオイどうなってんだ、この部屋…」

彼はそこで自分が飛び込んだ―彼からしてみれば予想外の自体であるが―部屋の内情を漸く知る事になった
目の前には大量のミミック、そしてその中で固まるように戦うプレイヤー
彼はそのプレイヤーが知った顔だという事に即座に気付き、走って近付く
無論―敵を吹き飛ばしながら

「よう」

敵を倒すついでの軽い挨拶をしながら、シンジの隣に彼は立つ

「お前…ジンか!?何してんだこんな所でよ」

シンジは事態に驚きながらも、素早くジンの背中合わせとなり、再び敵を払う

「外で別の奴とやり合ってたんだが、吹っ飛ばされてここまで来ちまった……で、後二人はどうした?」

「死んじゃいねぇ…だが、ちゃっちゃとこの状況抜けねぇとヤベェかもしれん」

即答された内容
背中越しに聞いたジンは仕方ないとばかりに不敵な笑みを浮かべる

「なら貸し一つだ。協力してやる」

ジンはそれだけ言って、襲い来るミミックの群れをもう一度吹き飛ばした
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