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SAOGs

第14章 第21層~第30層 その1 "Trap"


二十二層―
中心となる街であるグラニアは、今までと異なる趣の街であった

これまでは少なくとも屋内、屋外の二種が存在していたが、今回は全てが屋内となっていた
それもその筈、街に用意されている窓から眺めを見ると、そこは漆黒の空間であったのだ

正確に全てが漆黒ではない
よく目を凝らせば、多くの光が僅かながらでも届いているのが分かる
つまり、この窓の外は宇宙―のように見せているという事だ
本当に宇宙かどうかは分からないが、少なくともこの街が、宇宙のど真ん中にある街であると言えるような近未来―SFな代物が多く揃っていた


この街に着いた後、私達オリジナルセブンはすぐに動くという事はなかった
単純に休養の意味合いもあるが、それ以上に部長がシンジ先輩を連れて、別行動を取ったからという理由が大きかった

何を思い付いたかは分からない
ともかく部長は「ちょっと確認したい事がある」、「危ない事はしないように」とだけ言って別の街へ転移していった

こう言われてしまっては大胆な行動は取れない
尤も、命に関わる真似はしたくないというのもまた本音であるのだが…
ともかく、そういった理由から私は暇を持て余すしかなかったのである

じゃあ他の面子に着いていけば良かったのでは―とは当然の疑問だろう
だが私としては、ケンタの釣れない釣りに興味は沸かないし、ミヤとユウを見ているというのも何かこう…違う気がすると感じている
故に私は暇を持て余しており―

「じゃあ、私と遊ぶ」

エリーの提案に乗らざるを得なかったのである
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