第3章 第1層~第10層 その2 "Game Start"
その後は誰がどの組で、誰と組んでいるかを決定した
結果私は三番目の部隊、いつもの七人で戦う事となった
ボス戦に参加する以上、何処にいても安全という保証は無い
ただ、見知った面子で連携を取れるのは嬉しい―というより、やりやすい
「…ッシャア、こんな所だな。後、今の内に何かある奴いねぇか?」
その他何か―大抵こういう時は手は上がらないものだが、今回は違った
私の斜め前に座っていた一人の男が発言
内容は―テスターに対してのものだった
彼等は確かに、大きな戦力となる
だが、全てを一人で取りに行く姿勢が気に食わないと…暫くグダグダ言っていたが要約するとそうである
確かに事実として不公平さは出るし、その影響が出るのは私達の側だ
だが、逆を考える―彼等はどうなのだろうと
彼等は一人である、つまり常時高難易度に身を置いている
どのような意図があるにしろ、物理的な危険度だけ言うなら彼等もそう変わらない
つまり、私達の現状もテスターの現状も相応のリスクを払った結果である
故に、私は正しく戦力となるなら文句はそれ程無いのである
この問題にカミナは―そうなったものは仕方ない、それでも気に食わないなら自分達が力を見せれば良い―と語った
納得が出来ないなら、向こうを納得させれば良い
阿呆な理屈だが、現状最も簡単だろう
その後は特に問題も起こらず、明日を攻撃日と設定し休息を決定、解散した