• テキストサイズ

SAOGs

第13章 第11層~第20層 その5 "進撃"


問い掛けに対してネリーは疑問の顔しかしていなかった
いやまぁ…当然だろう
自業自得とはまさにこの事だが、一度出た物を無かった事には出来ない
走りながら嘆息するネリーを見ながら、私は答えを待った

「………別に、ただの気紛れと自己満足よ。こういう事やってれば、出張らなくても人より上に立ててる気がするでしょ?」

思いの外、あっさりと答えられた答え
ネリーは私が口を開く前に、更に言葉を続けた

「細かく言うつもりはないわ。まぁでも、生きて現実に帰れたら、その先も教えてあげない事もないわね。それまでは、我慢なさい」

それだけ言ってネリーはこれ以上続ける気はないという雰囲気を前面に出した

それもそうだ
簡単に知れるとは思ってないし、何より今はボス戦だ
下手をすれば私が死ぬ

ネリーの雰囲気を感じ取った私は、ネリーから手を離し反転―改めて構える
相変わらずボスは飛翔し、火球を放っている

「じゃあ…お互い、生きて帰らないと駄目ですね」

だが、負けられない
負ける訳にはいかない
お互い、一度知り合ったのだ
そんな人が死ぬのなんて、見たくない

「まぁ、そういう事ね」

同意するようにネリーも構える
互いの瞳はもう一度、ボスを見据えた
/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp