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SAOGs

第13章 第11層~第20層 その5 "進撃"


それからというもの、特にこれと言った事もなく日々は過ぎた
と言っても、この世界ではフィールドに繰り出して、自分達の鍛練とかそういうものが普通になるのだが…

ともかく、特に大事件という大事件も起きないままボス部屋が見つかった
この事すら大事件にはならず―当たり前の事象になっている
私達を含め、殆どのプレイヤーがもう環境に慣れたのだろう

また、ボス戦へ向かう戦いにも私達オリジナルセブンや様々なプレイヤーが行く事があっさりと決まった



迷宮区―
開き始める扉に描かれるは"二つ頭の竜"の絵
在り来たり過ぎて、このヒントを鵜呑みにしていいのか逆に悩む所である

そんな事を感じながら、光の中へ向かっている時、私はあるものを見つけた
いや、正確にはある人だ
見覚えのあるウェーブを結った髪型―知っている中では一人だ
見間違いかもしれないという考えが即座に出る
だが、間違いないという考えも確かにあった

そうこうしている内に、空間が変わる
黄土色―床も壁もそうだ
屋内―遺跡のような意匠
しかし、まるでわざと広く取られたこの部屋はゲーム的には守護者とかそういうのが出そうな雰囲気である

直後、上空から大きな羽音が聞こえる
羽音というよりも、雄大に羽ばたく音だ
視線を上に向けると、そこには竜がいた
私達プレイヤー陣の前に降り立った四つ足の竜―そいつは二つの頭を持っていた
深い緑色の鱗に覆われたボスのHPバーに表示されるは"De-Ragnus"

ヒントの絵をそのままボスにしたようは竜
この際読み方はどうでもいい
やる事は全員変わらない―倒して先に進むだけだ
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