第1章 プロローグ "Stand by"
「……っ!」
意識が現実に引き戻される
陽気はあるのに日が少ない私の部屋
変わりない、現実
どうやらうつらうつらしていたようだ
疲れているのかもしれない
直前に夢という形で、何か見ていた気がするが気にしないで良いだろう
人なんて夢を5個見たら、4.5個は忘れるのだから
未だ目覚め切っていない目で時計を見る
午後2時前―そろそろ約束の時間だ
軽く頭を振り、思考をクリアにさせる
次に、必要な物を揃える
小さなディスクをPCに入れ、コードを繋ぎ、ヘルメットの様な物品の電源を入れる
これが、私の新しいキッカケ