• テキストサイズ

SAOGs

第8章 第1層~第10層 その7 "一区切り"


そうした云々があった数日後、私達はボス戦へ参加―今は私達が見付けた大扉へと向かっている

その足取りは変わらないが、私の中には不安があった―トンファー男の事である
彼と前回出くわした際に、彼は「楽しみにしてるから、第六層ボス戦で見せた私を見せろ」と言っていた

認めたくはないが、目を付けられた事は確からしい
そしてそれ故に、現在ストーカーに狙われた様な不安に襲われている
前回出くわしてから数日間、彼に会う事は無かったが彼は全く予想出来ない

分かる範囲でも行動基準を楽しいか楽しくないかの二択としている
彼が何に楽しいと考えるか全く不明故、彼の行動を誘導とか、そういう真似も難しい
また、行動が分からない事から、"いつその気になるのか"が分からない
突然目の前に現れるかもしれないし、タイミングを窺っているかもしれない
そうなると、何だか普段の行動を逐一捉えられている気がして、安らげない―常時緊張状態になっていた
当然、ストレスはマッハで上昇していく

更に付け加えると、彼は私をその気にさせる為なら、殺す気で私や他の面子に襲い掛かる事も躊躇いはしないだろう
それを考えると危機感という嫌な感覚が追加されていく
アレの楽しみの為に、皆が死ぬのは嫌だ―同時に私も死にたくない
しかしながら、どうすれば良いかも分からない
精々向こうに飽きてもらうくらいしか、今の私には考えられなかった
/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp