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SAOGs

第2章 第1層~第10層 その1 "旅の始まり"


目を開けた先は、始まりの街の―中央広場であった
周りを見ると、私だけではない
他の部員六人もいる、他のプレイヤーも大勢いる

中央広場は都心のスクランブル交差点の如く、込み合っていた
まさか、全員ログアウト出来なかった人だろうか
ログアウト出来ないという状況と、突然の転送によりざわついている
確かに…落ち着かない

しかし、逆を言うならプレイヤーの全てが一点に集まった
もしかしたら、状況とか対応とかそういう釈明をする為かもしれない

速まっている動悸を沈めていると、街の広場の更に中央にある鐘が、鳴った
低く、低く、身体の芯に、何度も響いている
何かの合図か―だとしても、不安感を煽られた感じしかない

鐘の音が響く頭上、幾何学模様が現れる
見た事もない図…製作者の趣味だろうか

幾何学模様の中からゆっくりと、ぬらりと、蛇が現れる
それも二匹―いや、元の部分が繋がっている奇形の蛇だ
何となく、嫌な趣味だと感じる
少なくとも私には合わない





「諸君、ご機嫌よう。本ゲーム製作者の藤井水蓮である」
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